まんまと時効成立

大河内慶吉

2020年07月17日 10:58

「澄如鏡」

高校の時、剣道部の部室にあった色紙です。
師範の福島悟先生の書です。



意味や由来は知りませんでしたが、
なんだかとても気に入っていました。

高校卒業にあたり、勝手に卒業記念ということで持ち帰りました。
大河内家の居間にあります。
(もう時効成立だと思はれます)



高校の剣道部が60周年を迎えるにあたり、
何か思い出の写真がないか先輩に言われて、思い出してしまいました。


もとは白楽天(白居易)の詩です。
白楽天といっても中華料理屋ではありません。
唐代中期の詩人です。科挙にも合格するような方だったそうです。

寒流帯月澄如鏡
(かんりゅうつきをおびてすめることかがみのごとし)

寒い夜、まるで鏡のように澄んだ川面に月が映っている。
こんな情景でしょうか。

宮本武蔵も好んだようです。

「敵の動静変化の気を、おのれの心の鏡に映すことが肝心である」
(ウィキペディアより)

宮本武蔵的解釈では上記のようになるようですが、
大河内慶吉解釈は下記です。

「会社経営をないがしろにしていいかげんな生活してると、
誰も気づかないだろうと思っていても、
そんなことは鏡に映し出されるように、
社員やお客様やお取引先様にはわかってしまうぞ」
(経験者は語る)

そういうことです。
誰も気づかないだろうなんて思っても、
ばればれなのですよね。

そんなありがたい書を、黙って持ち出してしまった私って、、、
(先輩わかっております!あとでかかり稽古ですね)





















関連記事